突然ですが、私、おばあちゃんに弱いんです。
なんていうか、LOVE。好きすぎて、見てると切なくなって、涙が溢れてきてしまうんです。
ちょっとおかしいな、と、自分でも自覚はしているのですが、私のおばあちゃん好きは止まるところを知りません。
高速バスに乗っていたときのこと。
後ろにおばあちゃんが座りました。
私はおばあちゃんに、「座席を倒してもいいですか?」と聞きました。
でもおばあちゃんは、私の言葉をなかなか理解してくれません。結構なお年と見受けられるので、耳が遠いのでしょう。
やっと想いが通じたとき、同時に私のハートも射止めたおばあちゃん。
あー、このおばあちゃん、家まで連れて帰りたい。
そう私が誘拐を企んでいたとき(笑)、運転手さんがおばあちゃんに話しかけました。
「すみませんけど、チケット見せてもらえます?」
当然おばあちゃんは何のことかよくわかっていません。
なかなか伝わらないものだから、運転手さんの口調がだんだん強くなっていきます。
「まだチケット見せてもらってないでしょ?お名前は?どこまで行くんですか?」
やっとのことで、行き先と名前を告げるおばあちゃん。でも、このバスは、おばあちゃんの行きたいところには停まりません。
「ちゃんとチケットを見せてくれないと、こういう間違いがおきるんですよ!とりあえず降りてください!」
怒る運転手さん。弱々しいおばあちゃん。泣き崩れるアップル。
私は静かに涙を流しました。
私のハートを射止めた、愛しいおばあちゃん。何十歳も年下の運転手さんに怒られて、しょんぼりバスを降りるおばあちゃん。
私に何が出来たでしょう。なぜこんなに切ないのでしょう。
おばあちゃんは無事に行き先にたどり着けたのでしょうか。
思い出しただけで涙ぐんでしまう私はどこかおかしいのでしょうか。
どうかあのおばあちゃんが、今も無事でありますように。(←誘拐を企んでいたくせに)
